2013年8月17日土曜日

SEAと振り返りの会

みなさま、ご無沙汰しております。
修了生の佐藤誠です。
今年度より協会を離れて、島根県浜田市あさひ診療所で勤務をしています。

はじめての投稿になります。
少し投稿が遅れてしまいました。
みなさんに習って最近あったことを書きたいと思います。

先週末東京で全国自治体病院協議会と全国国民健康保険診療施設協議会によります、臨床研修医指導医養成講習会というのに参加してきました。
内容は、実際にプログラムを作ってみようというので、
GIO,SBOsなど初期研修医のとき以来の懐かしい単語達との邂逅を果たしてきました。
その他にはコーチングの紹介や、5 step microskillsなどおなじみのものもありました。

その中で、SEAというのが紹介されていました。
ご存知かもしれませんがSignificant Event Analysisの略です。
日頃の生活の中で、うまく行ったこと、うまく行かなかったことなどを題材に勉強してみようという会です。

手順が決まっており、
1.事例の紹介
2.その時どのように思ったか?
3.なぜそれが起きたのか?
4.次まで起きた時どうするか?
ということを順に参加者のみなさんと共有していきます。

SEAというと、初期研修医のときに提出したのが最初で最後。
あまりうまく書けなかったので、SEAにはあまりよいイメージを持っていなかったのですが、
今回はスムーズに取り組むことが出来ました。
言語化、文字化することに慣れてきたこと、ダメな自分と向き合うことがあまり苦痛でなくなってきたことなど
プライマリケア連合学会のポートフォリオを書いてきたことも力になっているなと感じました。
(後者は、ダメな自分を受け入れてしまっただけかもしれませんが・・・)

またやりながら、これって何かににているなと思っていましたが、
協会でやっている「振り返りの会」でした。
無意識のうちに、共有していくうちに勝手に構造化されていっていたようにも感じますが、
あえて構造化してみてもいいのかもしれないなとちょっと思いました。


2013年8月11日日曜日

家庭医療夏期セミナーで振り返りのワークショップをしました

修了生の揖斐川町春日診療所(岐阜県)の太田浩です
今日は、学生研修医のための家庭医療夏期セミナーでした
。春日、久瀬、上野原、米原など地域医療振興協会メンバーを中心に、大垣、千葉、青森のメンバーもいました。
振り返りに関するワークショップでした。
参加者みなさんに、印象に残った出来事をあげてもらい、それを基に振り返りをしてみました。実習、部活、バイトなんでもOKです。
うまくできるかなぁと少し心配しましたが、けっこう、盛り上がりました。
各班に講師がファシリテーターで入り、サポートしてくれたのが大きいですね。
私は全体の司会でした。振り返りをやってみるだけでなく、自分の環境でどうやったら、振り返りを実践できるかも考えてもらいました。
初期研修医2名と呼吸器内科の医師に「振り返り」に関する生の体験を語ってもらいました。初期研修で使えるよ、臓器別専門医になっても使えるというメッセージです。
初期研修医は、学生さんにとっては、数年後の自分の姿。身近な立場でずどんと響いたんじゃないかな
。臓器別専門医になっても、振り返りが使えるというのもいいメッセージだったと思います。理論解説も後輩にお願いし、私は、タイムキーパーが主な役目でした。
久瀬診療所で研修している後期研修医もフィードバックが上手でしたね。研修の効果が感じられました。
たくさんの学生さんと交流できたのもうれしいです。

今日のキーワード
批判しない、安全な環境。自己開示しやすい人間関係が大事。その人の性格に合わせてフィードバックする。世間話のようにやるとやりやすい。病棟への移動中に行う。看護師さん、リハビリスタッフとも振り返る。「○○さん(患者さん)で、お世話になりました。」お礼の言葉から始まる雑談が振り返りになる。振り返りをすることで、自分の意見が言えるようになる。呼吸器内科医でもつかえる。



2013年8月6日火曜日

伊東市民病院のハーフデイバックに行ってきました

研修修了生の太田浩です。
岐阜県の揖斐川町春日診療所に勤務しています

先日、伊東市民病院のハーフデイバックに行ってきました。
ハーフデイバックというのは、初期研修の2年間を通じて、週の半日、何科をローテートしていても、初期研修医が集まって、初期研修に必要な知識、地域医療に必要な知識を学ぶものです。

私は初期研修を伊東市民病院で過ごしました。
医師4年目の11月まで勤務していました。
退職してからもうすぐ5年ですね。早いものです。

今回、伊東市民病院のハーフデイバックの講師として呼んでいただきました。
家族志向型ケアについて話をしました。

家族志向型ケアという題材を通して、
研修医と研修卒業生
病院医療と診療所医療
が対比され、違うところもあるし、共通するところもありました。
そうした中から、いろいろな学びがあればうれしいなぁと思いました。
私自身も、7年前の自分、病院で勤務していた頃の自分を想い出し、振り返ることができました。

伊東市民病院、揖斐川町春日診療所。
ともに地域医療振興協会の施設です。
同じ法人で働く中で、今の施設、以前いた施設を行き来して、交流できるといいですね。
貴重な学びの場、交流の場であり、何よりも懐かしい場所です。

廊下を歩いていると、知ってる職員にあったり、知らない職員だったり。
実は、3月に新病院に建て替わって、ほとんどのものが変わってしまいました。
でも、同じ職員はいるし、研修センターのソファーやホワイトボードは一緒でしたね。
このソファーでよくうたた寝していました。
変わりゆくもの、変わらないもの、両方ありますね。

伊東市民病院は、隣りに老健があります。
みはらしという名前です。
病院の隣に老健があると、病院を退院した患者さんの一部は、退院後、その老健に行きます。
初期研修医に、「みはらしに、退院した患者さんを会いに行ってますか?」と聞くと、行っていないとのこと。
退院した患者さんに会いに行くと、元気にしてるとうれしいですよね。
病院では、パジャマでも、老健では、ふつうの服を着ています。
病院と違った顔がみれるはずです。
「みはらしに行ってみよう!」と呼びかけたら、さっそく、初期研修医1名が、退院して、老健にいった患者さんに会いに行ったそうです。
フットワーク軽い研修医は素敵ですね。
何を感じたか、聞いてみたいですね。