2013年12月31日火曜日

大晦日♪

湯沢の鈴木です。
今年もあと少しで終わりですね。
皆様にとって今年はどんな1年でしたか?

私は、今年の3月に地域医療プログラムの後期研修を終え、
4月からは常勤医としての立場で働き始め、
7月に専門医試験を受け、家庭医療専門医を取得するなど、
医師としては、ひとつの節目となる年だったように思います。

9月には、アメリカのポートランドにあるOHSUに短期研修に行くなど、
見聞を広めるよい機会にも恵まれました。

4年程前にOHSUに行った先輩から話を聞いた時は、まさに他人事で、
まさか自分が行こうと思うなんて全く想像していませんでした。


人の心は変わりゆくものですね。


今年は後期研修の進路先の選択に悩む2年目の後輩の話を聞く機会が結構ありました。
自分も2年目の時に散々悩み、12月の末にようやく決断を下したのを覚えています。

最後の一押しは、指導医からの一言でした。

きっと、その先生にしてみれば、何気なく発した一言なのかもしれませんが、
自分にとっては、心のもやもやを一掃してくれるような一言でした。


言葉にはすごい力が秘められていますね。


ありとあらゆる決断には、自覚の有無に関わらず、自らの意志が関わってきています。
その意志の源が、深ければ深いほど、大きな力が後押ししてくれるものだと思います。

何気なく下した決断、真剣に悩んで下した決断、
そんな岐路を何度も経て、今に至っている気がします。


生きるとは決断の繰り返しですね。


多くの影響を受ける中で、最も大きな存在がやはり人だと思います。
自分が周囲にどんな影響を与えているのか?

何気ない仕草、何気ない一言、、、、
自分の想念や言動が意外なところで他人の人生に影響を与えていると考えたら、、、
毎日の生き方が変わってきそうですね。


さてさて、来年はどんな1年になるのでしょうか??


地域医療のブログでは、その欠片を綴っていきますので、引き続き宜しくお願い申し上げます!
皆様にとって、来年も最幸な1年であることをお祈り申し上げます♪

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2013年12月29日日曜日

ブッククラブのススメ

皆様こんにちは、地域医療のススメ修了生の三浦です。

今回は私達が3年間続けている、webでの「ブッククラブ」の試みについてお話ししたいと思います。

まずは、ブッククラブの説明から。
ブッククラブは初等教育の国語の授業の手法として1990年代から普及しつつある方法です。課題図書と読む範囲を決めて、複数人で同時に読み進め、その後読んだ範囲の「印象に残った部分」「疑問・質問」「繋がり」についてディスカッションをするという方法で、同じ本を様々な人の視点で深め合える・理解が深まる。価値観が違う他者への理解が深まるという効果を狙っているようです。

この方法は、吉田新一郎さん、岩瀬直樹さんの著書「効果10倍の<学びの技法>」を読んだときに知りました。(現在は廃刊になってしまったようです。同様の内容が岩瀬直樹さんの著書「クラスづくりの極意ーぼくら、先生なしでも大丈夫だよ」72ページから86ページに記載されていますhttp://www.amazon.co.jp/クラスづくりの極意―ぼくら、先生なしでも大丈夫だよ-岩瀬-直樹/dp/4540102516/ref=pd_sim_b_2

当時、読み進めたい本があり是非色々な人とブッククラブの方法で読み進めたいなと考えていました。しかし、勤務先が小規模病院であったため興味を持ってもらえそうな人が居らず、facebook上で一緒に読んでくれる方を募ることとしました。そこで、応募してくださった3人と共に2週間に1度google hangout(当初はskype)上で会い、現在まで様々な本を読み進めています。

実際、開催してみると本への理解が深まることに加え、本の内容に関連してお互いの仕事への話題が膨らみ、とても良い振り返りの場となっています(時には本を読まずに振り返りだけになってしまうこともありますが(笑))。

私達家庭医のような診療所や小規模病院で勤務をすることが多い職種では、同職種の人間が少なく、仕事の内容を互いに顔をあわせて振り返る場が少ないと感じています(研修が終わるとなおのこと)。そのような職種の方々に対して、web上のブッククラブというやり方は一つの良いやり方かもしれません。

もし興味を持たれた方、是非数人のグループでやってみませんか〜??
開催を計画されるかたが居られるようでしたら、サポート致しますので是非ご連絡ください(twitter:@ta_arrowm /facebook:taro.miura.7)。是非広めていきましょう♪

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2013年12月18日水曜日

感染症の勉強会


久しぶりの投稿です。修了生の横田です。

この週末は急に寒くなり、ニュースではインフルエンザやノロウイルスの流行が報道されています。今週になり私も数名の胃腸炎疑いの患者さんを診察しました。その中の1名はグループホーム入所中の患者さんでした。「先生、私たちはどのように対応すればいいでしょうか?」との質問を受け、思わずドキッとしました。これまで感染症が出ると、病院では感染症チームと病棟の看護師や上の先生が一生懸命話し合いや対策をして、自分はそれをどこか他人事?のように思っていたことに気づきました。その場は当座持ち合わせの知識をお伝えしましたが、後日勉強会を開催することを約束しました。

研修中の先生方と相談しながら、厚生労働省や感染症情報センターのホームページから情報を引出し、担当施設の実務にどのように当てはめていくかを考えました。所属施設で4月から感染対策委員になって、施設で訓練をしたことも自分にとってはいい経験になりました。

病気を診断して治療するということに加えて、地域や施設で感染の流行をいかに防ぐかということも地域の医師にとって重要な仕事です。



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2013年12月2日月曜日

仮設、と言えど、住宅です

 大平@女川町地域医療センターです。

 町立病院から地域医療センターに移行して2年半。少しずつですが訪問診療や往診の機会が増えています。
 ただし、住民の過半数は仮設住まい…。皆さん工夫して暮らしていらっしゃるのですが、以前の住まいと比べれば、やはり不自由な事は確かなはずです。

 ここで最期を迎えるのは難しいか…そう思いながら仕事をしていましたが、中にはそれを望む方もいらっしゃいました。入院による安心感とはまた違った安堵感が、ここのような被災地・そして仮設住宅にも求められているのだと言う事を、改めて実感しています。


 ただしそれは、当然ではありますが、医師だけでできる事ではありません。他職種の方々や地域の皆さん、そして患者さんとその御家族の力があってこそ。日々感謝です。