2015年1月12日月曜日

シティタワーで研修してきました。

はじめまして。東京北医療センター研修医2年目の児玉といいます。
来年度から地域医療のススメのS1として仲間に入れていただきます。どうぞ宜しくお願いします。

さて、12月の1ヶ月間、岐阜駅前のシティータワー診療所で1ヶ月間研修させていただきました。自分としては非常に実りの多い1ヶ月でしたので感想を報告させていただきます。

シティータワー診療所は所長の島崎亮司先生が中心となって、主に3人の先生方が関わっていらっしゃいます。午前中は外来で比較的ゆったりと、午後は訪問診療で市内を奔走し、夕方にも週3回は外来診療、そんな毎日でした。

 シティータワー診療所での訪問診療は久瀬診療所などの僻地診療所のように、外来→訪問診療の流れは多くなく、病院やケアマネを通じて訪問診療から関わり始めることが多いのが特徴でした。終末期の在宅希望にも多く対応しているため、1ヶ月以内の短期間でお看取りになる方も多く、1ヶ月の研修期間中に4人のお看取りがありました。
 中でもAML末期の患者さんで、「ウチで死にたい」という本人の強い思いと、「心配なので病院で最期を」という家族の反対が真っ向から食い違い、私→島崎先生と二夜連続の(※)お泊りで本人の希望通り在宅で最期を迎えられた経験は貴重でした。
 
 今までの研修でのは訪問診療は、長年の経緯を知らないことに不安を覚えながらでしたが、1ヶ月の間に顔なじみも増えてきて「プチ継続性」を感じられた点で後半の2週間は非常に充実感がありました。半年くらいここにいればかなりの患者さんを受け入れからお看取り(または外来復帰)まで見届けることができると思いますし、今後「JADECOMの在宅道場」的なポジションになっていくのかなと思ったりしました。(島崎先生、勝手に名付けてすいません。)後期研修中の選択研修では是非選択したいと思っています。

 訪問診療のことばかり書きましたが、外来も電子カルテで定期の人はサマリが作ってあって患者さんのプロブレムが一目瞭然でした。土曜日には自分がメインの外来をさせてもらったり、かなりスリリングな経験でした。

 島崎先生をはじめ診療所スタッフの皆さん、1ヶ月本当にお世話になりました。またいつの日か、力をつけて戻ってきたいです。

(※)お泊り:久瀬診療所の名物実習で学生や研修医が訪問診療をしているお宅に一晩止めていただき、話を聞いたり、介護の手伝いをしながら患者さん、家族の家での素顔を感じる実習。今回は、止まらない鼻出血を吸引したり、鎮静薬皮下投与による呼吸困難の改善、体位交換、口腔内洗浄、飲水しながら奥さんの介護負担、心配を減らすことができました。島崎先生自らお泊りになったのは衝撃でした。。

(写真)シティタワー屋上からの眺望。43階建てで岐阜中が見渡せます。





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