2016年5月29日日曜日

伊勢志摩サミット

ススメ専攻医の井上博人です。

現在、横須賀うわまち病院の救急科で研修中ですが、
伊勢志摩サミットの支援という名目で県立志摩病院へ支援へ行ってきました。

僕自身が三重県の出身なので、帰省も兼ねていたのですが、普段とは違って、
電車の中では、不審物がないか見回りの警察が定期的に巡回していたり、
駅のホームにも警察の人が何人か待機していたり物々しい雰囲気です。
警察の人たちも全国各地から応援に来られているみたいで、どこにでも警察がいる感じでした。パトカーやら装甲車やらが並んでいるような状況でした。
会場の賢島は封鎖されていて、電車では行けず、関係者と住民はパスを見せないと通れないようになっているとのことでした。



名古屋駅では、海外のメディア向けに日本の文化を紹介するブースがあり、着物を着た人や忍者がいました。

地元の駅前になぜかいるハチ公もサミット仕様です。



 

 県立志摩病院はとても綺麗で、医局のスペースも広く、救急外来はうわまち病院より良い環境かもしれません。
夜間でも検査がきちんとできる環境でした。サミット体制で人員も揃っており、手厚かったです。

屋上にヘリポートもあり、サミット体制でドクヘリが常時待機しているとのことでした。

県外からDMATが来ていて、サミット関係者の診察などを志摩病院で行っているとのことでした。夜間の外来にも何人か患者さんが受診していました(警察関係者がほとんどとのことです)






夜間の当直支援でしたが、日勤の引き継ぎ1名と救急車が5台ほど来ました。
不慣れな場所での対応なので、スムーズには行きませんでしたが、僕が以前勤務していた市立奈良病院の看護師さんも支援に来ておられ、奈良の話などでき、楽しく仕事させて頂けました。

診察していて思った事ですが、自分の方言がカタコトになってしまうこと。もともと三重が地元なので、関西弁や伊勢弁も普通に話していたはずなんですが、うまくいかない。

六ヶ所では高齢者だと関西弁でしゃべっても伝わりにくいので、時に関西弁が混じる標準語に近い東北訛り?で話していたんですが、三重で診療しても患者さんへの対応は関西弁で話せず、変な言葉使いになってしまっていて、ぎくしゃくしてしまいました。

たまには、地元に戻って自分のアイデンティティを保つ事も必要かなと思う支援でした。


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2016年5月18日水曜日

サイトビジット報告:市立恵那病院&揖斐北西部地域医療センター

プログラム責任者の井上です。

今回は16〜17日と2日間かけて市立恵那病院、揖斐北西部地域医療センターにサイトビジットに伺ってきました。
市立恵那病院では、小児科研修をされている山田宏貴先生にお会いしてきました。
小児科外来を中心に研修頑張っておられました。小さなお子さんのCPA症例などいろいろと経験されておられ、今までの救急やICUでの経験が生かされているように思いました。
恵那病院です。右側の新病院が大きくなりました。
 さて市立恵那病院ですが、新病院の建設が着々と進んでいます。今回の写真と2月に伺った時の写真を比べてみてください。新病院が高くなっているのがわかりますね!10月には新病院の開院式が予定されているそうです。今年はまたサイトビジットに伺う予定があるので、次は新病院の写真をアップできるといいなと思っています。

翌日は揖斐北西部地域医療センターに新多先生に会いに行ってきました。
右の建物が診療所、奥が老健「山びこの郷」です
揖斐北西部地域医療センターは一昨年まで前プログラム責任者の吉村学先生が勤務しておられた施設で、今はススメ修了生の菅波先生、横田先生が施設と地域を支えておられます。
新多先生も揖斐に来られて一月半、慣れて来られた感じでした。
揖斐北西部地域医療センターは、昔から医学生、看護学生、研修医がいつもたくさんいる施設です。 医学生や研修医の教育には非常に慣れている施設ですので、ぜひ教育ということについて、いろいろと学んでいただけると良いと思います。
私自身も初期研修医1年目の最初の地域研修の時に、山びこの郷ができる前の旧久瀬村診療所時代にお邪魔し、後期研修が終わった後、隣の春日村診療所(今は春日診療所に名前が変わっています)に2年勤めました。いつお邪魔しても懐かしいなあという感じです。
また診療支援などでお邪魔できればと思っています。


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2016年5月16日月曜日

浅草三社祭

プログラム責任者の井上です。

15日にサイトビジットではなく、6月のプライマリ・ケア連合学会浅草大会の打ち合わせのために、区立台東病院にお邪魔してきました。
私はいつも入谷駅から歩いて台東病院に向かうのですが、今日は駅から出てみると、道路の向こうに屋台が出ていたり、歩いて行くとやたらとハッピや半纏を着た人がいるんです。何かあるのかなあと思っていると、お囃子の音が。
お祭りがあるんだなあと思って、病院に着いたら何と有名な浅草の三社祭とのこと。
ススメの専攻医で今台東病院で研修中の呉先生が凛々しいお姿で、職員の方と神輿を担ぎに出かけるところでした。
神輿の前でポーズ!
打ち合わせが終わった後に、駅まで歩いていると今度は実際にお神輿を担いでいるところに遭遇!車道を担ぎ手が埋め尽くして、すごい熱気でした。

湯沢でも夏祭りの時にお神輿が出るのですが、人の数と町内会の盛り上がり具合に驚きました。
来年台東で研修される専攻医の先生には是非経験してもらいたいイベントだなと思います。


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2016年5月10日火曜日

impairment(機能障害)-disability(能力低下)-handicap(社会的不利)


台東病院リハビリ科で研修中のS1飯田です。
国家試験の際に文言のみ覚えていたこの3つですが、
リハビリ科ではこれを基本の考え方として重視しています。

先日あった例では、自宅退院にあたって
「階段を上ることはできるが、降りることに怖がる」問題に対して、
これは「能力低下」と考えられますが、
これをもたらす機能障害は何か、と考えると、
視力障害に対してのアプローチや、頚髄症や深部感覚障害の鑑別があがりますし、
この解決が難しいとき、これに起因する社会的不利の解決、というように考えると
家屋を1階で生活できるように改造、後ろ向き階段下降の習得などがあがってきます。
何でも訴える患者さんの問題がどこにあるのか。
患者さんの訴えを基に、考えを整理するための道筋がつくところがミソです。

いつもうまくいくわけではありませんが、
関節稼動域、深部感覚、MMT、視力などの所見を日々少しずつ評価し把握しておくと、
スムーズに行かない動作に対して説得力のある原因がひらめくことがあり、
患者さんを中心としたチームが一丸となれる方向付けを行っていけたりもします。
日々わからないことだらけの毎日ですが、今日も患者さんの訴えを聞きながら、
一緒に頭をひねる毎日です。


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2016年5月5日木曜日

サイトビジット報告:東京北医療センター

プログラム責任者の井上です。

今年度2回目のサイトビジット報告です。今回は4月27日に東京北医療センターにお邪魔してきました。
東京北医療センターには今年度もススメの専攻医が一年を通じて研修させていただくことになっています。また東京北医療センターの総合診療科に新しく来られた専攻医の先生で、ススメのプログラムに相乗りされる先生が今年度は5名おられます。

今回は総合診療科で研修をしている中山先生と小児科で研修している佐々木先生(前回ブログに投稿していただきました)、相田先生にお会いしてきました。
3人とも4月に研修を始めて1ヶ月足らずだったのですが、ぼちぼちと環境にも慣れてきているようで安心しました。
また指導医の先生方が、いつものことなのですが、それぞれの専攻医に合わせて色々な指導をしてくださっているので、本当にありがたいと思いました。

それに加えて今回はできたばかりのNICUを小児科部長の清原先生に見せていただきました。先日は東京ベイの小児科にお邪魔したばかりだったのですが、今回もまた小さな赤ちゃんを見せてもらいました。
これから症例を増やしていきたいとのことでした。東京北で研修する専攻医の研修の幅も広がることと思います。

東京北医療センターの指導医の皆様、これからもご指導よろしくお願いいたします。


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2016年5月3日火曜日

家庭医の家庭

本文

初めまして。ススメ専攻医一年目の佐々木貫太郎です。

今私は、東京都北区にある東京北医療センターの小児科で研修をしています。

日々の過ごし方は、病棟管理(気管支喘息や胃腸炎、肺炎などcommonな病気が多い)や予防接種、健診などなど、様々な業務をしっかり指導されながらやっていく毎日です。



私は、この3月までは広島県で仕事をしていました。そして11年ぶりに東京に帰ってきました。

昔、東京から出ていくときは、どこにでもいるただの学生でしたが、帰ってきた自分は、結婚して子供がいて、そして医師になっていて、昔とは全く違う状態となっています。

東京に昔住んでいたものの、状態が全く違うため、専攻医として働くことは不安で一杯でしたが、ススメのプログラムは、まだ一カ月しか経験していませんが、サポートがしっかりしているため、専門医やスキルを身につけることに対する不安は解消されてきたと思います。

しかし、家庭を持ちながら専攻医を行うことの不安はなかなか解消されません。子供の教育、家族同士の付き合い、見知らぬ土地に行くと発生する不安を拭うことはなかなか難しそうです。研修を始めて、家族に多大なる不安や迷惑をかけていることに気付き、家族にも迷惑をなるべくかけないように、気を引き締めて研修していかないといけないと思いました。

今後は家庭医の勉強を行いつつ、家族がいる人のキャリヤ変更にも柔軟にアドバイスできる家庭医、先輩になれるように精進しようと思います。
 

と、ブログに決意表明を書いてみました。

同期、先輩専攻医の先生方、指導医の先生方、これからも宜しくお願いします。



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